産後ケア

産後に誰しもが経験するのが悪露と呼ばれる出血です。
この出血を心配する人もいますが、これは出産したら誰でも起こる現象なのでまずは心配いりません。

では、何故産後これ程までに出血するのでしょうか。
これは、出産時に出来た傷からくる出血や、
子宮内に残っているはがれた胎盤や分泌物などの異物が
体外へ出てくるために起こるものです。

悪露の出血がある間は、ばい菌が入るのを防いだり、
感染症予防のために、トイレの度に清浄綿などで消毒をするように
産婦人科医で指導されるでしょう。

産後数日間は赤色の出血で量も多く塊も入っていますが、このような出血は2?3日間です。
1週間以上も続く場合は子宮復古不全が考えられます。
子宮復古不全とは子宮の回復が遅れているということです。
子宮が順調に回復していれば、出血は次第に茶褐色になり、
量も少なくなり、1ヵ月後には白いおりもののようになり、
ほとんど気にならないようになっているのが普通です。

その為1ヵ月後検診では、悪露の状況がどの程度であるかの確認もしますが
続いているなどで気になるようであれば、医師に相談しましょう。

では、子宮復古不全と診断された場合はどのような治療を行うのでしょうか。
まずは内科的治療です。つまり、内服薬による治療で子宮を収縮させる薬を服用します。
中には漢方薬を使って子宮回復を行う方法もあります。
それでも出血が減らないようならば外科的治療が行われることがあります。
産後の出血は誰しもが経験するものなので心配しすぎはよくありません。

しかし、産後はストレスや悩みが多い時期です。
もしも出血が続くようならば一人で悩まずに、
1ヶ月検診日にならなくてもすぐに先生に相談するのが良いでしょう。