母乳が足りない？
母乳育児を行っているママが必ずといって良いほど抱える悩みが
「母乳が少ないのではないだろうか、足りているのだろうか？」と言う悩みです。
中にはグラム単位まで測定できる新生児用の体重計を購入したり
レンタルして授乳ごとに体重を量って、母乳の量を把握しておくママもいます。
赤ちゃんが頻繁におっぱいを欲しがったり、自分のおっぱいがあまり張らないと、
母乳が少ないのではないか、充分量の母乳が作られていないのではないかと
考えてしまいますが、そうではない場合が多いのです。
病院に入院中は殆どの産婦人科できっかり3時間毎の授乳を行っていますが、
退院後は殆どの場合が赤ちゃんのペースに任せるでしょう。
そうすると、3時間もしないうちに母乳を欲しがる場合がよくあります。
そもそも母乳は消化がとても良いものですし、
赤ちゃんも授乳のたびに飲む量は変わってきます。
頻回に欲しがるからといって、前回の母乳が少なくて欲しがっている
場合ばかりではなく、例えば口が寂しくなっておっぱいを欲しがる場合も多いのです。
ですから、赤ちゃんが頻回におっぱいを欲しがるからといって
真っ先に母乳不足を疑う必要はないのです。
また、初めての母乳育児をする人は、おっぱいが張らないと
母乳が作られていないのではないかと心配になるようです。
おっぱいは「さし乳」と「張り乳」に分けることが出来ますが、
出産後すぐの場合が張り乳が多いでしょう。
溜まった母乳を飲ませているのが張り乳です。
赤ちゃんの授乳のリズムと母乳の作られるリズムが安定してくると
さし乳に変わって来ます。
さし乳は赤ちゃんが乳首を吸ったことにより刺激を受けて
母乳が作られると言ったものです。
つまり、最初は張っていたおっぱいが張らなくなってくるのです。
これを知らないとおっぱいの張りがないから、母乳が出来なくなくなったと
心配になるのです。
母乳が足りているかどうかは、赤ちゃんの体重の増え方を見ていると解ります。
母乳が少ないと思い込み、ミルクを使い始めるてしまうと、
更に母乳は作られなくなるので、諦めずにあげ続けることが大事です。
